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◆ 生豆 ◆
農園名が入った麻袋が主流になりつつあります
以前は地域の収穫物を混ぜて地域名で麻袋に入れ出荷していたのですが今は農園ごとに豆を評価され値段も違う形が浸透しています。
頑張って良いものを作った農園は評価されれば高い価格で出荷できる
この変化は歓迎です 比べ物にならないほど高品質で美味しいものが
入るようになりました
その代わり値段も張りますが(笑)
驚くことにバキュームパック(真空パック)で来るものもあります
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◆焙煎◆
ローストと言われ、味作りの工程です
焙煎することで珈琲の味が決まりますので この工程で珈琲に名前が付きます
シーボルト珈琲というように。
お米での乾燥・精米の工程に匹敵するかと思っています
お米が精米されてから美味しい期間と焙煎されてから美味しい期間が
ほぼ同じようなのです
温度計も時計も使わず 五感が頼りです
だから旧式のコンピュータの付いていない焙煎機が大好きです
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◆選別◆
「焙煎」の後すぐ店頭に珈琲が並ぶわけではありません。
珈琲には醗酵した豆、枯れた豆など、時には珈琲以外のもの(石や枝)まで混ざっている時もあります。
特に「醗酵豆」は100gを粉にした時、一粒でも入っていると味を全て損なってしまうので1番注意が必要です。
シーボルトでは、まず「電子選別機」で色による機械選別を行なった後、最終的には人間の目と手で、一粒ずつハンドピックしてから初めて商品として、店頭に並びます。
農園ごとの豆はこの工程がとても楽です 欠点豆が非常に少ないのです
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◆鮮度・保存◆
珈琲は鮮度が重要です。豆のままで約4週間、粉で1週間ほどで味が劣化していきます。
珈琲豆の苦手なものは「酸素、高温、湿気」ですから、お買い上げ開封後は密封瓶などの気密性の高い容器に移し替えて、直射日光の当たらない涼しい所に保管して下さい。
よく「冷凍庫は?」という質問を頂きますが、上記の日数を超えてしまう場合のみ、使う分量ごとに小分けして保管して下さい。出し入れが頻繁になると、湿気を含みやすくなります。また、出してすぐだと粉が冷え切っている為、それにお湯をかけると嫌な苦味が出てくるので15分くらい室温になじませてから、お湯を注いで下さい。
ただし、できればあまり冷凍庫等に保管することを考えるより、こまめにお買い求め頂くことをお勧め致します。やはりその方が味は良いですから・・・。
珈琲の鮮度の良し悪しを見分けるには、お湯をかけた時に膨らむかどうかです。
豆のままで購入して家でミルで挽いてるのに膨らまないものは、間違いなく焙煎後一月以上経過している物で「酸化」が始まっており、何回も使って弱った油で揚げた天ぷらを食べる様なものです。 |
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◆ドリップ◆
珈琲を飲む為にいろんな器具がありますが、いろいろな国でその国に合った淹れ方が工夫されて出来上がったのが今の器具です。
日本では他の国に比べれば水が良いので、ネルドリップやペーパードリップが普及しました。これが一番おいしく淹れられるかと思っています。
今回はハンドドリップのコツを・・・。→ドリップの極意 |
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◆飲み方◆
飲み方はそれぞれの好みですから限定する必要はありませんが、せっかくここまで手をかけてきたのだからその味を損なわない飲み方を・・・。
まずドリップが終わった珈琲はぬるく感じますが、加熱せずそのままお飲み下さい。
加熱すればするだけ味がおちていきますが、その代わり冷めてきても味は変わらず、逆に美味しくなり時間をかけてお楽しみ頂けます。
シーボルトの多くのお客様には、「熱くない珈琲」をお店で口にして頂き、ご理解頂いている方は多いのですが、珈琲人口からすればそれはまだ、ほんのわずか一握りの人数です。
やはり珈琲は熱い飲み物・・・という観念が残念ながら圧倒的です。
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